【参加メンバーによる実施報告 2017】「テクノロジーで世界をよりよくする」とは?シリコンバレーで学ぶ!ワークショップレポート(後編)

2017.11.28

2017年9月17日から約10日間の日程で行われたTECH LAB PAAK主催の「Silicon Valley Workshop 2017 summer 」。前編に引き続き、DeployGate、Airbnbなどへの訪問や成果発表までのレポート後編をお届けします!!
前編はこちら

Silicon Valley Workshop 2017 summer 主なスケジュール
9/17 出発、観光
9/18 Saildrone、GitHub訪問
9/19 Stanford大学、Recruit Institute of Technology訪問
9/20 Digital Garage訪問
9/21 DeployGate、Airbnb訪問
9/22 自由行動(企業/大学訪問など)
9/23 自由行動、成果発表
9/24 観光
9/25 帰国

 

Digital Garage(by Tera)

シリコンバレーと日本の3つの違い

3日目はまず、サンフランシスコにあるDigital Garageのアメリカ本社に行ってきました。今回の訪問の目的は、コワーキングスペースを利用している二人の日本人の方からお話を伺うことです。

安武弘晃氏:カーディナル合同会社代表社員 Junify, Co-forunder 元 楽天株式会社 取締役 常務執行役員
吉田大氏: ブラックベルト・リーガル弁護士法人代表弁護士

最初に出迎えてくださったのは、安武弘晃さん。楽天のCTOとして創業期からずっと成長を支えてきた方です。もう一人は、吉田大さん。ブラックベルト・リーガル弁護士法人の代表弁護士で、PAAKのメンターでもあります。お二人は今回のツアーの訪問先では初の日本人ということで、日本とシリコンバレーの違いについて盛り上がりました。ここでは三つの違いを紹介します。
一つは働き方の違いです。サンフランシスコの起業家はストイックな人が多く、たとえば朝は6時に起きて海沿いをジョギングし、昼は企業で働き、夕方頃から自分の会社にコミットするというような生活も珍しくないそうです。 次にコミュニティの違いです。シリコンバレーの起業家のコミュニティは日本に比べてオープンで、フランクに自分達の事業の事を相談し合っているそうです。 最後は教育の違いです。シリコンバレーの家庭は子供の教育に多くのお金と時間を掛ける方が多いそうです。また、小学生はプログラミングの基本はみんな終えていて、その先の自分で目的意識を持てないといけない部分が求められているという話もありました。

筆者はプログラミング教育のベンチャーをやっていますが、シリコンバレーと日本で公教育のあり方が大きく異なることに驚きました。その理由の一つはアメリカでは教育の財源が州ごとに分かれていることです。教育水準に差が出るので、教育熱心な親たちはより水準の高い地域に移住します。その結果地価が上がり税収も上がって州の財政がよくなり、さらに教育への投資が増え、教育水準が高まるーそんなポジティブフィードバックが数年〜十数年のスパンで起こっているそうです。 日本では数年前まで、タブレットが小学校に導入されるだけでニュースになっていました。それだけ環境が異なるのですから、今後日米でサービスを提供するにあたって、このような違いも意識する必要があると感じました。
最後に安武さんから、キャリアについて「自分が楽しくないと思うことは続けるべきじゃない」というアドバイスがありました。今の仕事を楽しいと思っているかどうか、これからも自分に問い続けていこうと思います。

 

Computer History Museum(by Cilvia)

コンピュータの歴史に触れて…

## what is computer history museum
シリコンバレーにあるコンピュータ歴史博物館は、そろばんや手回し計算機などのアナログな計算機から現代のゲーム機・スーパーコンピュータに至るまでの長い歴史を、様々な視点で並べて展示している博物館です。コンピュータ自体の内部的な仕組みの発達はもちろん、OSやwebなどソフトウェアの発展まで手広いジャンルを多くの収集品を用いてわかりやすく展示しています。
その中でも私が特に気に入っている展示は、第2次世界大戦中のドイツ軍が利用した暗号生成機エニグマやアメリカのIBM社が開発してきたスーパーコンピュータ”Cray”の歴代のバージョン本体です。どちらも教科書に載っているような有名なコンピュータです。それらが実際に目の前に存在しているということに非常に驚き、感動しました。この2つの展示物はコンピュータが戦争で発達し、その後は科学へ貢献し一般に普及するという深い歴史をわかりやすく伝えてくれました。余談ですが、ショップもかなり充実しています。特にCPU wars というカードゲームが非常にマニアックで面白いです。もし機会があれば、購入をお勧めします。CPUに詳しい人がいるとさらに盛り上がります!!!!
終わりに、このミュージアムは私たちが普段使用しているコンピュータがどれだけの歴史の積み重ねの上に成り立ってきているのかを体験させてくれました。それと同時にコンピュータの登場がどれだけ私たちの生活の質を向上させてきたかが実感しました。このコンピュータを正しく使いこなす私たちITエンジニアこそが、これからの世界をもっと面白く・便利にしていくのだと改めて決意しました。

 

DeployGate(by Mattsun)

作りたいモノを作れ!

4日目にはDeployGateのUSオフィスを訪問しました。バスから降りてみると、そこは住宅街。目の前にあるのは普通の一軒家。実はこの一軒家のガレージがDeployGateのオフィスなのです! 今回はこのガレージを改造してオフィスにした張本人であるkyoroさんこと井上恭輔さんにお話を伺いました。 ガレージ改造の様子はこちらを読んでみてください!

ガレージとは思えないおしゃれなオフィスでkyoroさんの今までのキャリアやDeployGateの創業にまつわるお話をしていただきました。 kyoroさんは様々なサービスを立ち上げやモノ作りの経験のある方で、作りたいものはなんでも作ってしまうクリエイター精神に感動しました。 このDeployGateはmixiのイノベーションセンターの第一号案件として開発したサービスだったそうです。 kyoroさんはミクシィを寿退社したのをきっかけにパートナーの働くアメリカに渡ってきて他のサービスに携わった後、mixiから独立したDeployGateに再びジョインしています。 過去に立ち上げたサービスやDeployGateの成長の話、シリコンバレーで働くということについての話をしていただく中で、kyoroさんがこれまでに感じたことや考えたことを伝えていただきました。
特に、「やれることはやる」「気づけば目標にたどり着いている」といった考え方に共感をしました。 シリコンバレーで生き抜くことの大変さと、逆にサバイバルが要求される場所で働くことの楽しさについてもお話していただきました。 kyoroさんの発表が終わると大きな拍手が起き、時間いっぱいまで質問が殺到しました。 kyoroさんありがとうございました!

 

 

Airbnb(by Okabe)

企業理念の体現と、その手段

Airbnbを訪問させてもらった。 本社はサンフランシスコにある。 あまりに巨大な社会的インパクトや、時価総額に比べれば、いたって普通の外見のビルに入っている。 ただ、一度中に入ってみると、非常に記憶に残るオフィスである。 実際のホストの家を模した会議室(それも何個も!定期的に改装するらしい)、世界各国の雰囲気で営業されるいくつもの社食、大型犬を連れてミーティングする社員、会社の名前を冠したドリンク・コーナー… 僕が飲んだのはRedbnbという名のエナジードリンクだった。飲食物の類は全て社内で生産しているらしい。

僕がベイエリアでいわゆる「洒落たオフィス」を見て、日本との差異として感じたことが2つある。 1つ目は、彼らのオフィスは、企業のビジョンの具現化の一つである、ということだ。そこでは、「洒落てる」だけでなく、「企業理念や、事業内容とマッチしているか」が重視されている。 僕が感じたのは、Airbnbだと「デザイン・ドリブン」「ローカル性の重視」、GitHubの場合は「オープン性」「リモート・ワーク」など…。 事業内容もオフィスも、彼らの理念を体現するための手段の1つとさえ感じた。

2つ目は、それとも関連するのだが、彼らの余裕である。それは必ずしも資金的な体力や、技術的な優位性に限らず、理念に対する姿勢にも感じられた。 彼らは、表面的なお題目として、あるいは狂信的なドクトリンとして理念を持っているのではない。 従業員の全員がごく自然に「それを実現することがゴールだ」と信じているようなのである。 訪問中、僕はデザイナーにこう質問した。 「あなた達のデザイン主導の開発体制は、いわゆるリーンな開発と相反する部分があるように見えますが?」 彼はこう答えた。 「プロダクトが成長し、これからはクオリティーに集中する必要がある(UX、パフォーマンス、など)。そのため、リーンな開発では達成できないものが多い。」
「会社として大きくなったこと」と「理念に忠実であること」との間に、明確な因果がある訳でもないし、「日本でも彼らと同じことをやることが常に正しい」とは思わない。 しかし、こういった価値観を目の当たりにしたことは、僕の会社感に強く影響を与えた。

==
この日でプログラムとして予定されていた企業訪問は終了。次の日からはワーク・自由行動の時間となり、ワークショップ前に各自でアポを取っていた企業・施設などへ訪問したり、最終発表にむけてメンターと考えをまとめたり、と各々の時間を過ごしました。

そして、いよいよ最終日の成果発表となりました!参加者は1人10分の持ち時間で、「テクノロジーで世界をよりよくする」ことを自分事化し、自身の短期、中期、長期プランを発表します。ワークショップに参加する前は、「自分の楽しいと思えることを常にやり続けたい」、「今の会社もしくは別の形で世界規模のビジネスを展開する」など、それぞれがテーマを持って臨んだこのワークショップ。発表では、自分が描くキャリアパスの甘かった部分や、足りないスキル・ビジョンをしっかりと言語化したことで、参加者同士もディスカッションをしやすくなり、非常にインタラクティブな場となりました。

10日間という短い期間ではありましたが、知見や情報とは別に、自分の実現したいことへ向けて行動し、それを心から楽しんでいる人たちとの素晴らしい出会いを数多く経験できたことは、全ての参加者にとって財産となったようです。参加者の中でこの経験が近い将来どのような形で花開くのか、本当に楽しみですね!参加者は帰国後から3ヶ月間TECH LAB PAAK会員として活動をしていくので、今後も引き続き彼らをサポートしていきます。最後に、参加者の皆さん、お疲れ様でした!そして、現地で受け入れていただいた全ての関係者の方々に改めてお礼申し上げます。皆様、本当にありがとうございました!!

=========
現在siliconvalley workshop 2018のメンバーを募集中!

■応募締め切り
12月4日(月) ~23:59 エントリーシート提出締切

■詳細はこちらのページから
siliconvalleyworkshop2018

=========