自分たちの持っているものを活かしてアマチュアスポーツ選手たちを幸せにしていきたい――吉田拓真さん・佐々木耀さんインタビュー

代表取締役 吉田拓真さん
取締役 佐々木耀さん
株式会社Spot

マイクロソフト主催の学生向けコンテストでグランプリを受賞

まずおふたりのプロフィールを教えていただけますか?

僕たちはSpotという会社として活動しています。プロジェクト自体は2年ぐらい前からやっていて、今年の2月から会社を設立しました。僕たちふたりは筑波大学に所属していたんですが、そのときに学生団体みたいなものを作っていました。そこはアプリやゲームを開発するような組織だったんですけど、そこで「Spot」というプロジェクトを始めました。それが、マイクロソフトが主催している学生の世界一位を決めるITコンテスト「Imagine Cup 2014 日本大会」でグランプリを取ることができたんです。それを継続して現在に至ります。

スコアブックの欠点をネットやツールで解決

プロダクトを立ち上げようと思ったきかっけを教えていただけますか?

スポーツの醍醐味というのが、チームや個人の成長を感じて勝ったり負けたりするうちに、仲間と分かち合ったりできることだと思うんです。現状のスポーツ関連のツールの多くはアナリティクスではないですけど、スコアブックだと思うんですよ。

スコアブック自体は、スポーツをしている人たちはみんな使っているものだと思います。しかし、わかりにくかったり楽しくなかったり、拡張性が乏しかったりチームと共有できなかったりと、欠点が多いと思うんです。でも今の時代ならネットとかあるので、そういう問題を全部解決できるなと考えたのがきっかけです。

試合では、動画も一緒に撮影することが多いと思います。僕たちのプロダクトは、その動画を撮りながらもスコアブックのタグなどを付けて、選手がこういうプロフィールですよみたいなものを自動で集約できる感じです。

数値を見ているだけではわからない部分を補う感じですか?

そうですね。しかも、時系列上でもデータを追えるので、成長や調子などもわかるようになったり、今後のトレーニングに活かすための参考にもなるかなと思っています。

対応しているスポーツの種類を教えていただけますか?

現状はバスケットボールだけです。根本のアイデアは、スポーツのプレイを時系列上に行動化するというシンプルなものなんです。今はバスケットボールだけなんですけど、今後は野球とかサッカーやテニス、あるいはボクシングとか柔道などにも応用できるなというところで、大きな可能性を感じています。

最初にバスケットボールを選んだきっかけを教えてください

世界で最も競技人口が多いからです。僕たちはが通っていた筑波大学は、バスケットボールが強かったんです。大学内に体育専門学部があって、そこの教授と繋がることができました。そこで、フィードバックをいただいていく中で、現状ではDVDに動画を焼いてスコアブックを付けるなど手間が掛かるものだということがわかりました。

既存のソフトウェアでも、パソコンにビデオカメラを付けてプレイを撮影していくというものがあるのですが、非常に高価なものばかりです。それ以外にも、専門家も雇わなければいけないという現状があるなかで、マチュアのスポーツ選手にはハードルが高いと感じました。

僕たちがターゲットとしているのは、アマチュアのスポーツ選手です。ということもあり、タブレットやスマートフォンで誰でも利用できるものをということで作っています。アプリを作る学生団体をやっていたということもあり、自分たちの持っているものを活かしてアマチュアスポーツ選手たちを幸せにできると考えたのもきっかけのひとつです。

同世代で新しいものを作ろうとしている人たちに刺激

TECH LAB PAAKはどんなところだと思いますか?

一番お世話になってますね。自分たちは、2015年6月の2期生として入って、半年間利用させていただきました。それで卒業成果発表会で表彰を受けた副賞として4期生としても継続で利用させていただいています。TECH LAB PAAK自体が、お金はないけど社会貢献していきたいみたいなITクリエイターに対してこういう場所を提供してくださっているので、なんていうんですかね、リクルートさんの懐の大きさというか(笑)。自分たちはまだふたりの会社でオフィスもなくて・・・・・・作業場としても利用させていただいてます。

こちらを知ったきっかけを教えてもらますか?

学生時代にリクルートの方たちと知り合ったんですけど、その頃にフェイスブックでこういうのを作ったよという告知がありまして。それを見て、「これぞ!」みたいな(笑)。

雰囲気はどうですか?

いいですよ。僕たちと同じ世代で同じように新しいものを作ろうという人が多いので、いい刺激になっています。みんな共通していえるのは、クリエイティブなエンジニアの方で社会を良くしようという人たちが多いですね。

スポーツはもっとエンターテイメント性の高い見せ方ができる

これから起こしていきたいイノベーションはございますか?

スポーツはまだIT化されていないというか、もっと面白くなったり楽しくなったりエンタテーメント性の高い見せ方ができると思っています。僕たちはスポーツ系の会社なので、そういうところをやっていきたいと思っています。

今はアマチュアのチームに向けて環境を提供することで、下から上に押し上げるイメージでスポーツのレベルが上がったり、選手たちがいいプレイをした瞬間をみんなで共有できるようなものを作っていきたいと思っています。自分が知らないところでも感動的なシーンは生まれていると思うのですが、そういうものをもっと共有できるようにしていきたいと考えています。

感動した場面だけを見られるようになるのですか?

これからハイライト動画の生成をやっていこうと思っています。会場に行って観るまでしなかったような人たちでも、楽しめるようなものを作っていければなと考えています。試合のどこでシュートを打ったかというような情報が入るので、チームが逆転したなど劇的に何かが起こったというシーンは流れから算出することが可能です。そこだけを抽出して、提供することができると思っています。

SPOTWEB

「SPOTバスケ」の専用サイト(https://basketball.spot-sports.tokyo/)もあり、iOSとAndroidに対応したアプリも配信中。

適切なツールがあれば能力は飛躍的に向上する

「Spot」を利用していたいと考えているエンドユーザーにメッセージをお願いします!

アマチュアスポーツに関わっている人全員に、使ってもらいたいです。適切なツールがあれば、能力などが飛躍的に向上すると考えているので、「Spot」を使ったことでスポーツが楽しくなったという人がひとりでも増えるとうれしいなと思っています。

アマチュアのバスケットボールなど、スポーツをやっている人たちは分析はやりたいけどできていないということが非常に多いんです。それには、コストが掛かりすぎるという問題があります。この「Spot」を使えば、撮影しながらプレイを撮ってアップロードするだけで、ほかの人たちのタブレットやスマートフォンと共有して観られるという環境が作れます。なので、ぜひ「Spot」を活用してプレイの分析やフィードバックを最適化してもらい、スポーツを盛り上げていきたいと考えています。

ありがとうございました。

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